快読日記!

こんな本を読みました。

「アフリカから来たランナーたち 箱根駅伝のケニア人留学生」泉 秀一

アフリカから来たランナーたち 箱根駅伝のケニア人留学生 (文春新書)

5月12日読了

「アフリカから来たランナーたち 箱根駅伝のケニア人留学生」泉 秀一

 

ビールを飲みながら箱根駅伝を見るというのが正月の楽しみなんですが(ベタだ…)、

30年以上前から現在まで、留学生はチームの「最強カード」で、彼らをどこで使うかがひとつの戦略にさえなり、日本人選手が彼らにごぼう抜きにされるのはもう見慣れた光景になっている。

 

しかし、彼らは一体どこから、どういう経緯でやってきたのか、どういう組織がどういう人が彼らを日本に連れてきているのか、彼らはどんな生活をし、日々何を考えているのか、周りの人たちは彼らをどう思っているのか、卒業したらどうするのか、っていうかそもそも「ガル高」って本当にあるの?・・・などなど、考えてみたらわからないことだらけです。

 

そういわれてみたらそうだなあ、と思ったあなたには、この本をぜひお勧めしたいです。

わたしたちがケニア人ランナーについて持つ疑問のほとんどすべてに答えてくれています。

 

ケニアでランナーを育成して各国に派遣するビジネスモデルができあがっていること(日本人もかなり関与)、日本の学生スポーツが抱えている諸問題(勝利至上主義など)、ケニア人ランナーが日本の陸上界に及ぼしたさまざまな影響、という話題も印象に残りました。

そして終盤の、外国人ランナーとの関わりを考えること=日本の社会を考えることである、という主張にうなずきました。

大相撲だって似たような問題を抱えています。

これが日本社会の縮図になっていることは間違いないんだから、来る方・受け入れる方双方が「よかったね」と言える方向に変化したら理想的ですよね。

 

いろいろ問題が山積みなんだけど(主に日本側の)、筆者が取材したケニア人ランナーたちがとても魅力的に描かれているのがよい読後感を与えてくれています。