5月29日読了
主人公・浅井の、決して人生を踏み外すことがないかんじの地味で慎重な実務家というキャラクター(”誠実な人柄”ではない)をこつこつ描いた前半すべてが結末への伏線になっているというすごさ!!
この作品の魅力を一言で言うなら「反転のおもしろさ」だと思います。
いろんなところで、いろんなものがパタンパタンとひっくり返る、すごくおもしろかったです。
松本清張ってちょっと興味あるけどなにから読んだらいい?という方にぜひお勧めしたいです。
短編のキレと、長編のうねり、両方をいい感じで味わえて、短編というには長く、長編というほど長くない。
終盤はもうコントです。
安部公房の「無関係な死」みたいな、俯瞰で見たらコント、当事者からしたら地獄、の見本みたいでした。声に出して笑ってしまった。
