2013-01-01から1年間の記事一覧
2013年に読んだ本の中からベストを考えてみました。 フィクション 「仮想儀礼 上」 「仮想儀礼 下」 篠田節子 「吉田知子選集Ⅰ 脳天壊了」 吉田知子 「ガタラの豚」 中島らも 「もうひとりのわたし」 岸田今日子 「わたしは妊婦」 大森兄弟 「吉田知子選集Ⅱ …
《11/27読了 実業之日本社 1993年刊 【日本の小説】 なかじま・らも(1952~2004)》 予想以上、期待以上でした。 超能力や呪術の話であり、テレビという巨大な「呪い」の話でもあり、心理学であり、ホラーでもあり、「何か」に対する畏怖の話であり、家族も…
《11/27読了 幻冬舎 2009年刊 【闘病記 糖尿病 腎不全】 ぐれーと・ぎだゆう(1958~)》 普通、闘病ものってある程度回復して終わりませんか。 それはまあ、病気にもよるだろうけど、そこに何らかの希望(客観的にそれが希望であるかはさておき)が語られて…
《11/4読了 2013年刊 景文館書店 【日本の小説 作品集】 よしだ・ともこ(1934~)》 収録作品:日常的母娘/日常的夫婦/日常的嫁舅/日常的二号/日常的親友/日常的レズ/日常的隣人/日常的先生/日常的美青年/日常的患者/人タケ(草冠に譚の旁) 解説:「日常的…
《10/29読了 阪急コミュニケーションズ 2013年刊 【ノンフィクション 日中関係】》 ここに登場する在中日本人108人のほとんどはいわゆる知的な人たち。 付き合う中国人もおのずと同レベル以上の人になるわけで、そんな中では反日暴動に関して「政府と民衆は…
《8/27読了 角川文庫 2012年刊(単行本は2009年 角川書店刊) 【日本の小説 短編集】 むれ・ようこ(1954~)》 収録作品:うちの大黒柱/二人のムスメ/三人で一人分/異物/母の友だち/リストラ姉妹/噂の三人/バラの香り/友だちではない/蛍姉妹 20代OL友達同…
《10/22読了 こだまともこ・渡辺南都子/訳 講談社文庫 1988年刊 【翻訳小説 アメリカ】 Laura Ingalls Wilder(1867~1957)》 理想のお父さんというと、インガルス家のチャールズ、「大地の子」の中国人養父、そしてソフトバンクの犬が思い浮かびます。 チ…
《10/17読了 C・M・ワイゼンバーグ/聞き手 山本まつよ/訳 子ども文庫の会 1967年刊 【総記 図書】 F・C・Sayers》 1965年の春、カリフォルニア州の教育長がウォルト・ディズニーを「偉大な教育者」と絶賛した文章がロサンゼルスタイムズ紙上に発…
《10/16読了 太田出版 2009年刊 【日本のエッセイ】 みうら・しをん(1976~)》 「「方言か造語かわかりませんが、母親って自分だけの言葉遣いをしますよね。うちの母は『ずんだくれる』といいます。 「それはいったい……?」 「『ずり下がっている』という…
《10/12読了 主婦の友社 2010年刊 【名言集 漫画 赤塚不二夫】》 コニャニャチハ。 最近こういう癒し系名言集がよく出てる気がするのだ。 でも、赤塚不二夫ほど「癒し」から遠い人はいないのだ。 各名言の横に紹介されている「天才バカボン」の一部を読むだ…
《10/11読了 新潮社 2010年刊 【日本の小説】 さとみ・らん(1969~)》 「読むのが怖い!Z」(北上次郎 大森望)で絶賛されていたのを見て、読んでみた。 いきなり見ず知らずの乳児の世話をしなきゃならなくなった20歳かそこらのひきこもりくん(自殺未遂…
《8/31読了 双葉社 2013年刊 【インタビュー エッセイ 脚本】 きざら・いずみ 夫(1952~) 妻(1957~)》 この夏、立川談志のドラマやってましたね。 若い頃を小出恵介、中年以降を中山秀征、晩年が田中泯というキャスト(3人とも好演)。 そしたら脚本が…
《8/29読了 青萠堂 2013年刊 【日本のエッセイ】 なだ・いなだ(1929~2013)》 がんの告知を受けたところから始まるエッセイ集。 ブログで発表された文章が多いせいか、若い頃のしつこさやねばりが抜けている印象を受けますが、 それでもその気骨みたいなも…
《9/25読了 講談社+α新書 2012年刊 【介護】 わだ・ひでき(1960~)》 なんだか苦手なイメージがあった和田秀樹を初めて読んでみました。 タイトルの「人生を狂わせずに」というのがポイントです。 介護によって家族の人生が狂ってしまえば、する人・され…
《9/29読了 白夜書房 2013年刊 【プロレス インタビュー】 よしだ・ごう(1970~)》 index:天龍源一郎/武藤敬司/蝶野正洋/藤波辰爾/ドン荒川/藤原喜明/山崎一夫/船木誠勝/鈴木みのる/宮戸優光/鈴木健/安生洋二/菊田早苗/大仁田厚/ミスター・ポーゴ/マサ斎…
《8/18読了 PHP研究所 2013年刊 【インタビュー】 ドナルド・キーン(1922~)》 東日本大震災のあと日本国籍を取得したドナルド・キーンにインタビューしたNHKの番組「100年インタビュー/日本文学研究者ドナルド・キーン」(2012年)を活字にしたも…
《8/17読了 第三書館 2013年刊 【手記】 たおか・だいすけ(1940?~)》 久しぶりの大ハズレ。 タイトルは悪ノリだとしても、副題はおもしろそうだったのになあ。 いきなり“強盗に比べたら空き巣は上等だ。被害者だってすぐ忘れる”という信じられない言い草…
《8/16読了 新潮社 2008年刊 【日本の小説】 しのだ・せつこ(1955~)》 .....内容を予想させる表現があります............. 上巻の事件だけでも腹一杯、この下巻の始めあたりでそれらがだいたい収まるんです。 そのとき“下巻まだほとんど残ってるよ~。も…
《8/9読了 新潮社 2008年刊 【日本の小説】 しのだ・せつこ(1955~)》 もと東京都職員である鈴木正彦は常識人で、チベット密教を中心とした宗教の知識(信仰心があるわけではなく、必要に迫られて仕入れたもの)を持っている。 はからずも相棒となった矢口…
《8/4読了 新潮社 2011年刊 【評伝 安部公房】 あべ・ねり》 一人娘の手による安部公房の評伝。 1/3ほど読んだあたりで中断したままになってたんですが、先日の山口果林本があまりにおもしろかったので、その勢いでこっちの残りも読了。 日本人2人めのノー…
《7/25読了 竹書房文庫 2013年刊(単行本「新・自虐の詩 ロボット小雪」竹書房バンブーコミックス 2008年刊 改題して文庫化) 【漫画】 ごうだ・よしいえ(1958~)》 小雪はSOZY製のロボット。 開発者である園子の息子・拓郎(高校生)と暮らしていくうちに…
《7/30読了 文春文庫 2013年刊(単行本は文藝春秋 2008年刊) 【日本の小説 短編集】 つむら・きくこ(1978~)》 収録作品:婚礼、葬礼、その他/冷たい十字路 「ポトスライムの舟」で芥川賞をとる前年に出た作品集。 表題作は、世界の周辺部に存在するOL…
《8/4読了 講談社 2013年刊 【手記 安部公房】 やまぐち・かりん(1947~)》 やっぱりそういうことだったのかー。 かなりせきららな、これが書ける範囲ギリギリなんだろうと思わせる告白本で、正直なところ驚きました。 18歳で、23歳年上の安部公房に誘われ…
《8/1読了 朝日新聞社 2007年刊 【日本の小説】 たいら・あすこ(1953~)》 芸能人の言動って、意外と影響力ありますよね。 自分自身を変えることだってある。 この小説では沢田研二です。 その歌に込められたメッセージに、ファンがどれだけ支えられ、癒や…
《7/16読了 酒寄進一/訳 東京創元社 2013年刊 【翻訳小説 ドイツ】 Ferdinand von Schirach(1964~)》 「犯罪」「罪悪」(ともに短編集)が原液のカルピスだとしたら、新作のこれは5倍に薄めた飲みやすいカルピスです。 主人公の弁護士も、犯人もヒロイン…
《7/24読了 徳間書店 2010年刊 【仕事 人物】》 登場する「最高齢プロフェッショナル」:漫画家(91)/パイロット(88)/ギター職人(78)/喫茶店店主(96)/落語家(85)/ライフセーバー(83)/スキーヤー(93)/ピアニスト(89)/花火職人(82)/杜氏(84…
《7/21読了 ロッキング・オン 2012年刊 【書評対談】 きたかみ・じろう(1946~) おおもり・のぞみ(1961~)》 雑誌「SIGHT」連載の書評漫才、2008年から2012年までの分、169冊。 選書はエンタメ中心で、だから、うまいか下手かって評価になるんですね。 …
《6/29読了 景文館書店 2012年刊 【日本の小説 短編集】 よしだ・ともこ(1934~)》 収録作品:脳天壊了/ニュージーランド/乞食谷/寓話/東堂のこと/お供え/常寒山 「お供え」以外はすべて初読みという幸甚。 今回の選集刊行を受けて、ネットで短いインタビ…
《7/12読了 飛鳥新社 2010年刊 【日本のエッセイ】 なかざき・タツヤ(1955~)》 例えば、椅子の背もたれを使わないから切って捨てる。 ボールペンのインクが減ると空いた部分が無駄だから切って捨てる。 パソコンもテーブルもソファも片っ端から捨てる。 …
《7/6読了 ベスト新書(KKベストセラーズ) 2013年刊 【がん 医療】 こんどう・まこと(1948~)》 がん放置療法を提唱する筆者の新作。 先日亡くなった中村勘三郎が何度か話題になっていますが、ファンにはつらくておすすめできない本です。 「がんが恐ろ…